建設会社について詳しく解説します
最終更新日 2023年4月27日 by rradiatordir
建設会社の概要
建設会社とは建造物を設計・建築したり、土木工事や設備関連まで幅広く事業を取り扱う会社です。
私たちの生活の身近な場面では住宅建築や道路工事などで関わっており、生活の利便性を高める上では欠かせない企業でもあります。
建設に関わる企業では工務店を名乗っているところもありますが、基本は戸建の住宅専門の意味合いが大きくなっています。
昔は工務店が客から住宅建築の依頼を受けてから建築士に設計を依頼しその図面に従って住宅建築を行うスタイルが一般的でしたが、近年は工務店自ら建築士を雇い自社で設計から建築まで行う工務店も増えてきています。
これはデザインや工法の特色を示し、他社との差別化を図るためだとも言われています。
また大手の建設会社にもなると、自社のみで大きな建造物をつくりあげることも可能になります。
基本的に建造物はまず地面に基礎工事を行って土台となる地盤を作り上げる必要があります。
この地盤次第で建造物の耐久性も左右されるため、基礎工事は建設においては重要なポイントになってきます。
大きな建造物を建築するとなれば基礎工事も大がかりになりそれなりのノウハウも求められるため、技術があり人員を多数確保できる大手建設会社でなければ難しいこともあります。
また一般的な戸建て住宅は規模にもよりますが木材が主な柱になりますが、大きな建造物になれば鉄筋での骨組みにコンクリートで補強する工法が用いられることが多くなります。
鉄筋コンクリート造とも呼ばれる工法は耐久性が一番のメリットであり、建造物の寿命が木造と比較しても大幅に長くなっています。
その分木造よりも資材価格が大幅にアップしますし、建築に必要な期間も長くなってきます。
共同企業体を結成するメリット
そして鉄筋コンクリート造で大きな建造物を作ろうとすれば、作業に必要な機械も多数用意しなければなりません。
さらにはその機械を操作する人員も必要になってきますし、大量の資材の準備や現場周辺の安全面の確保などやることは多岐にわたります。
そのためそれらのノウハウを持っている大手が有利になってくる理由があります。
また建造物をつくることだけが、仕事ではありません。
道路や橋を建設したり、その後のメンテナンスも建設会社の重要な業務の一つとなっています。
こういった土木工事は公共工事の一環として行われることが多いのですが、規模が大きい工事では数社が共同企業体を結成するケースもあります。
これは互いが持っている技術や人員を合わせることで規模の大きい事業を成し遂げるために作られるものであり、ほとんどは受注する工事のためだけに一定期間結成します。
共同企業体を結成するメリットは、それらに参加する企業だけではなく依頼する側にもあります。
公共工事の場合依頼する側は国や都道府県となりますが、できるだけ多くの企業に仕事を与えることにも繋がり地域の活性化にも繋がります。
大規模な公共工事の場合さらに地域の下請け企業にも仕事が分散されることも期待できるので、共同企業体の結成は地域の経済にとって必要不可欠となるのです。
特に過疎化が進んでいる地域や経済が停滞している地域にとっては、公共工事の有無は重要な問題になります。
私が実際に働いて驚いたこと
ちなみに私も過去に建設会社で事務員として働いていた経験がありますが、とても幅広い業務を行っていたことに最初はとても驚きました。
中でも印象的だったのは新しくトンネルを作る土木工事に会社が参加した時で、この時は同地域の企業とトンネル工事のノウハウを持っている企業との共同企業体を結成しました。
三社が集まって工事を行っていくのですが、それぞれの会社からプロジェクトメンバーが選出されて工事期間は協力して事業を進めていきます。
この段階で初めて会う者同士の集まりということもあって初期は人間関係のトラブルや、作業の計画段階を決めていく中で様々な問題にぶつかりました。
ですが公共工事ということもあって作業を終えるまでの期間は決められているため、立ち止まることもできません。
結局はトンネルを無事に完成させるという目標は同じということもあって、仕事を進めていく中で信頼関係も構築されていきました。
これは現場で作業する方々も同じだったようで日々の作業を協力して行っていく中で、自然と仲間意識や信頼関係が出来上がっていったと後から聞きました。
このトンネル開通工事は二年間共同で仕事を行っていたので、完成時はとても達成感もあり他社の人間とも喜びを分かち合うことができました。
自分たちが工事に関わった道路やトンネルを通るたびにいつもその時の達成感や感動を味わうことができ、地域に貢献できる仕事ができることに喜びも感じています。
これは建設に関わる仕事をしている人はみんなこういった体験をしているのではないでしょうか。
建設会社は地域の方々の生活を支えるために日々業務を行っています。
時には大変な作業や危険な現場もありますが、生活をより良くする思いから働いてくれる方々もいます。
そうやって私たちの生活は支えられているのです。