
ユニセフの提唱するSDGsとは
最終更新日 2023年4月27日 by rradiatordir
人類は高度なテクノロジーを有している現在においても、数多くの問題を解決できずにいます。
そして特に大きな問題のいくつかは、人類もしくは地球上の生命の存続に関わる可能性が高いです。
もしも現状のまま放置した結果、将来われわれは地球上で、今のような暮らしを続けられなくなるかもしれません。
そこでユニセフが提唱しているのがSDGsです。
SDGsは人類が今後も暮らしていく上で達成しておきたい、持続可能な社会に向けての目標となります。
この目標は2015年に国連で提唱され、2030年に完了することを目的としています。
目標の数は全部で17あり、いずれも早期の達成が望まれるものです。
貧困の解消
まず貧困の解消があげられていますが、経済大国にあると自分との関係はわかりにくいかもしれません。
可哀そうだとは思っても、それを助けることが持続可能な社会にどう影響するのか、不明確に感じる方もあるはずです。
この点では最初に貧困がなぜ起こるか考えています。
仕事がなくて生活保護もなく、解決の手段がありません。
つまり生活基盤が崩壊しているためです。
このような状態では治安もままなりません。
教育を受けなられないために、短絡的な犯罪や暴力に頼る可能性も高まります。
結果的に貧困国は内情が窮迫し、地域紛争やテロに繋がる可能性があります。
それを防ぐためには貧困国にあっても、労働ができて対価も得られ、安心して暮らせる社会基盤を作ることが大切と考えられるわけです。
飢餓についても対策が必要
次に飢餓についても対策が必要となります。
第三次世界大戦は食糧危機から生じるともされるほど、現在の食糧事情は窮迫しつつあるのです。
特に農業大国がダメになった場合などでは、先進国も他人ごとではありません。
自身の将来を守るためにも、食糧事情は改善が必要と考えられるでしょう。
そのための取り組みとして、生産者への補助などが盛り込まれています。
同時に健康と福祉についても改善目標が掲げられました。
感染症の強毒化や感染力の強化は、我々にとっても脅威です。
このために衛生の改善や予防・治療の推進は重要な事項と考えて良いでしょう。
この項目では他に交通事故を無くす、緊急事態が生じた時の対策を強化するなどの取り組みがあります。
海の環境悪化を食い止める
他には海洋国である日本においても重要な、海に関する取り組みも盛り込まれました。
日本は水産資源に大きく依存しているために、海の環境悪化を食い止めることは、至上命題の一つです。
特に地理的な問題で農業・畜産業が限定的なため、食品の輸入では不足した時には、水産資源が重要と考えられます。
この項目では漁獲量の調整・管理が取り組みの対象となりました。
現在の日本は周辺国の乱獲や密漁に悩まされていることもあり、きちんとルールを遵守して漁業を行う体制づくりは重要と言えるはずです。
この達成のためには、多くの国が一致団結して取り組む必要があるでしょう。
その他にも産業基盤の構築や、経済成長を促すなど包括的な取り組みが考えられています。
このように多方面からアプローチすることで、よりよい環境を目指す取り組みは珍しいものです。
ユニセフの取り組み
ただし考えがあるだけでは、中々実現に至らないと言うのも気を付けたい部分です。
そこでユニセフでは前進に向けて活動を行っている他、改善を目指して活躍している若い力をサポートする取り組みもおこなっています。
具体的にはパナマにける、マングローブの守り人が有名です。
パナマ湾には広大なマングローブ林があるのですが、これが乱開発などで危機に瀕しています。
これは珍しい植物や動物を失うと言うだけではなく、環境変動を防ぐバリアを失う可能性もあるのです。
マングローブ以外にももちろん、色々なサポートがあります。
ユニセフが行っている取り組みとしては、例えば高品質なテントを災害現場に届けると言うものがあります。
日本も地震などが多くて、このようなテントの必要性は痛感するところです。
ドローンを使っての物資供給
他にドローンを使っての物資供給も進んでおり、万が一の時には大いに役立つと期待されています。
ユニセフのSDGsのサイトを利用すれば、色々なことが詳しく紹介されているので役立つはずです。
自身でもできることが見つかるかも知れませんし、誰かの支援をしたいと考えるかもしれません。
そして支援の輪を家族や知り合いに広げていくことも可能でしょう。
また次の世代に問題の解決を引き継ぐことも、大切なことです。
今解決できない問題であっても、次の世代が本気で継続してくれれば、なんとかなる可能性があります。
ユニセフのサイトでは小さい子供にでもわかりやすい副教材が用意されているため、こちらを利用してみるのも一手です。
加えて学校教育で使いたい方向けのコンテンツもあります。
まとめ
ユニセフは他にも色々な取り組みを行っていますので、社会貢献活動に興味がある方は、一度チェックしてみるのがおすすめです。
大きな団体ですから信頼性も高く、取り組みの幅も広いです。
関連リンク
・日本ユニセフ協会が行う「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」について