• 2023年6月1日

重機などの建設機械で独立開業

最終更新日 2023年4月27日 by rradiatordir

親が建築関係の仕事をして居たので小さい頃から建設機械のある家で育ちました。

私自身は高校生になると土建業の父の傍で色々な建築機械を使う中で操縦法を覚えてしまう事がありました。

男だらけの世界でしたが多くの人間と係わり話を聞く事が面白く、自分も大きくなったら父の後を継ごうと決めて居ましたが、私が大学生の頃に父の商売が傾き全てを売り払う事になりました。

建築業界に不況の波が押し寄せて仕事が激減した事と、土光の数が減少してしまった事がきっかけでした。

私はその後サラリーマンになり安定した暮らしを始めましたが、言われた事をこなす毎日で自問自答する日々に埋もれて行きました。

安定した家庭は理想ですし、妻も子も安心して暮らせることが目的ですし、役職もあってそれなりの地位については居た物の、男として何か物足りない物を感じ始めたのは40歳を過ぎた頃でした。

その頃父が無くなり葬儀の喪主を務めていると父の知り合いの多くに生前の父の活躍した話を聞き、私はもう一度父の夢を再現してみたくなったのです。

建築業に携わって見たく色々な話を聞く中で、東京オリンピックの話が出て来た事をきっかけに私は本気で建築業を再開してみようと考えました。

その頃は既に子供達も大学を卒業して居たので、夫婦二人で食べて行ける状態でもあり、貯金もそこそこありました。

全財産を注ぎ込む事は危険ですが重機レンタルをして私自身が免許を取得すればそれなりに稼げる算段をし、退職をしてから独立する事にしました。

重機

妻とはよく話し合い定年後にぼんやり過ごすよりは自営で細々とでもやりがいの仕事をして欲しいと言う事を言われ、背中を押された気持ちで始めてみる事にしました。

父の昔からの知り合いの伝手も頼ったりしましたが、小さな工務店や中堅所の工務店にも足を棒にして回り、格安で解体から運搬まで何でも引き受けました。

勿論出来る範囲は限られて居ましたが、家の増改築や工場建設の場でも少しずつ受注をしてくれる現場が出来て来て、信用も勝ち取る事が出来ました。

時間があれば小型特殊の免許を取得して新しい什器の免許を取るなどして幅を広げて行くうちに、請負業者の方から人を紹介して貰う事も出来て従業員を雇うようになりました。

最初は一人だけ雇い入れ二人で現場を回る程目まぐるしく働いて居ましたが、時間と共に任せる事が出来て今はその人間を主任に置いて現場を仕切って貰って居ます。

使えなくなった重機は海外で中古でも日本の物は非常に人気が高く、買い手が付くので無駄のない商売が築けます。

自分でも思わぬほどの展開ですが、脱サラして挑戦して本当に良かったと思います。

沢山の雇用も出来ますし若い男性であれば攻守を受けるだけで小型の建設機械であれば問題無く操作が出来るので任せる事も出来ます。

妻も沢山の人間が家に来る事で賑やかになり、今度は寮のようにして自宅を使おうと夫婦でリフォームをしようと相談して居ます。