
光本さんなどのエンジェル投資家から出資を受けるための条件
最終更新日 2023年4月27日 by rradiatordir
エンジェル投資家から出資を受けるためには、それほど難しい条件は必要ないと考えている人が少なくありません。
銀行から融資を受ける際には確実に期日まで返済できることのほかに、銀行が融資を行うことでメリットがあるような事業の将来性や世の中に対する影響などを十分にアピールしなければなりませんが、このような要素は必要ないと考えている人が多いものです。
目次
銀行から融資を受けるよりも非常にハードルが高い可能性も
そのため比較的簡単に出資を受けることができると思うことが多いのですが、見方によっては銀行から融資を受けるよりも非常にそのハードルが高いと考えられる面も少なくありません。
エンジェル投資家は将来性のある企業に出資をすることで、自らの資金を社会貢献のために有効に活用したいと考えている人がほとんどです。
そのためその投資家の想いを叶えることができる事業の性質が含まれていないと、なかなか出資をしてもらう事は難しくなります。
単純に多くの利益を得ることができると言うだけでは、これまで存在している様々な事業の後追いとなる可能性があり、投資家の心を動かす事は難しいものです。
しかしこれまでだれも実現できなかった夢を実現する内容である場合には、これを実現できる客観的な根拠や、その実現に到達するまでのプロセスが明確でなければならず、かつこれが現実的なものでなければなりません。
エンジェル投資家の多くが自ら事業を運営している
このような面から考えると、銀行から融資を受けたり、あるいはベンチャーキャピタルから出資を受けるための審査よりも非常にハードルが高いと感じることも多いものです。
その要因は、エンジェル投資家の多くが自ら事業を運営し、様々な困難を乗り越え成功に導いた経験を持っていることになります。
一般的に自分の様々なアイディアを事業として具体化するためには、単純に理論だけではスムーズに進まないと言うことも少なくありません。
様々な環境の変化や同業他社の存在、及び業界のイニシアチブの問題など、起業する前には考えられなかった様々な問題が次々と巻き起こるものです。
このような課題を解決するために柔軟な姿勢を持っていることと、それでも自分の目的を遂行するための強い意志を持っていなければ事業を始めてもなかなか成功する事は難しく、また一時期成功してもこれを継続的に維持する事は難しいものとなります。
参考→光本勇介現在
心の準備をしっかりと行っている起業家を明確に見抜くことができる
自ら事業を立ち上げこれを成功に導いた経験を持つ多くのエンジェル投資家は、このことを自分自身の経験でよく知っており、またその心の準備をしっかりと行っている起業家を明確に見抜くことができるものです。
このようなしっかりとした意志を持った起業家には積極的に出資を行うケースが多いのですが、そうでない場合には断られてしまうことが多いので注意をしなければなりません。
エンジェル投資家は一般的には創業したばかりの企業に対してその成功のためにサポートを行う投資家と言われることが多いのですが、実際にはそのような側面ばかりではありません。
あくまでも自分の経験を生かして新たな事業の創造を期待するものであるため、その見返りが何らかの形で表れなければならないと考えるものです。
これは自分自身に対する金銭的な利益だけではなく、新たな事業に投資を行い成功させたと言うステータスもその中に含まれます。
投資家に出資を申し込むためにはそのメリットを明確にすることが重要
単純に起業家の思いに賛同し資金を提供すると言うのではなく、自分自身でその事業性や社会に対する貢献度を客観的に判断し、またその成果が自分にどのような形で返ってくるのかを予測した上で出資を行っているのがポイントです。
この点を十分に理解した上で出資を依頼しないと、協力を得られないことになるので注意をしなければなりません。
一般的に投資家に出資を申し込むためには、そのメリットを明確にすることが重要となります。
将来的に高額の配当を与えることができる可能性が高いのであれば、これを客観的に立証しアピールを行うのも1つの手段です。
しかしエンジェルと呼ばれる投資家の場合にはこのような要素だけではなかなか出資を承諾してくれる事はありません。
社会に対する貢献度を十分にアピールし、その根拠を明確にすることも重要な要素となります。
またこれらの投資家の中には、自己の利益を優先するケースもあるので、この場合には十分に注意をしなければなりません。
潤沢に資金を提供してくれるからと安易に信頼をすると、最終的な企業の利益を全て横取りされてしまうばかりでなく、経営権を奪われてしまうこともあるので注意が必要です。
まとめ
最近ではホワイトナイトと言う言葉もよく利用されるようになり、企業が窮地に陥っている場合に出資を行い救済してくれると言う投資家がいますが、この場合でも救済した後軌道に乗った段階でその出資をもとに経験を乗っ取ると言うこともあるため、このような事態に陥らないように経営面で十分に注意をすることが必要となります。
その意味でも、十分に厳格な判断を行い出資をしてくれる人物をこちらから選ぶことが大切です。