• 2023年6月1日

足場の利用を普及させたKRH株式会社

最終更新日 2023年4月27日 by rradiatordir

建築現場などで足場を利用することは安全性を確保する意味で非常に重要なこととなっていますが、実際にはこれまでこれがしっかりと守られていない事は多いものでした。
その理由は様々なものがありますが、1つは工期がそれだけ伸びてしまうことに対して作業員や施主が不快感を示していたと言う点にあります。

足場の設置時間

一般的に作業現場の大きさによっても異なりますが、足場を設営するためには短くても1日程度、現場が大きい場合にはそれ以上の期間がかかることが少なくありません。
その期間は実際の工事はほとんど何もできない場合が多く、余分な時間を過ごさなければならないと言う作業員のジレンマが非常に大きなものがあったのです。
さらにこれは施主にとっては工事費が増大するといった形になるため、できるだけ足場を使わずに作業をしてほしいと言う希望があることも多く、この要望に応えるためにこれを使わずに作業を行うと言うことも多くなっていたのが実態でした。
また、高所作業の場合にはその安全性を確保するために足場を利用しなければならないのですが、一般的にその作業を行う場所の高さが固定されてしまうため様々な場所への移動ができず、逆に作業を行う際の効率が低下してしまうと言う意見が多かったのも現実です。
このような作業員の多くはゴンドラなどを利用してその作業を行うことも多く、これに比べて高さが制限されてしまうために自由に作業を行うことができないといったジレンマがあったことも否めません。

KRH株式会社の特徴

KRH株式会社は足場の部材を製造する会社であり、これまでは規格に従って様々な部材を製造してきましたが、業界でのこのような問題を解決するとともに作業員の安全性を確実に確保するためにいろいろな施策を考慮し、これらの問題を解決してきました。
その1つが楔形足場の改良による、適用範囲の拡大です。
これまでも楔形足場は存在していましたが、その用途は一般低層住宅に限られており、特に高層建築には専用の固定式足場が利用されることが少なくありませんでした。
楔形足場はその設営方法が簡単で柔軟性もあり、作業員が希望する高さに調節をすることができると言うメリットがあることから広く用いられてきましたが、構造が簡易であることから高層建築には使うことができないと言うデメリットがあったのです。
高層建築に使用する足場は固定式と呼ばれるもので、様々な専用の部品を組み合わせるものであり、非常に安定した構造である代わりに高さ調節等が行えないと言うデメリットがありました。
そのため作業員が最も作業をしやすい高さにすることができず、ゴンドラなどを利用する方が効率が良いと考えられることが多かったのが実態です。

足場の設営期間を大幅に短縮することができる

KRHでは楔形足場の柔軟性を活かしながら、固定式足場に匹敵する強度を持たせることができないかと改良を重ねた結果、様々な固定部分を強固にすることで高層建築にも利用することができるものを生み出しました。
これは設営が非常に簡単であるにもかかわらず高層建築にも利用できると言う耐久性を持ち、設営期間を大幅に短縮することができると言うメリットがあります。
その上自由に行動を変えることができるために、実際に作業員が現場で自分の作業声に合わせて説明を行うことができると言うメリットを生み出し、広く利用されるものとなりました。
これだけでもこれまで足場が利用されない原因を解決するものとなったのですが、KRH株式会社ではさらに足場を迅速に安全に設営するために様々な施策を講じています。
これは足場の設営に関する研修制度と、自らの会社による足場の貸し出しと設営です。
研修制度は実際にKRH株式会社の製品を購入した企業やこれを使用する機会の多い作業員に対して効果的な説明の方法を指導するものであり、より迅速で効果的な設営の方法を習得することができるものとなっているため、安全に確実に使用することができるのがポイントです。

まとめ

これまで足場の部材を製造する会社でこのような研修を行っていた会社はなく、取扱説明書などを見ることで実際に利用されることが少なくありませんでした。
そのため不慣れな作業者ほど設営に時間がかかるほか、確実に設営をすることができない場合も多かったのが実態です。
しかしKRH株式会社がこの研修制度を実現したことで、多くの顧客が安心して利用することができるようになりました。
また自ら足場の部材の貸し出しや設営の代行などを行うことで、現場で作業時間を短縮することができるほか安全性を高めることもできるようになったと言うメリットも非常に大きなものがあります。
熟練した作業員が迅速に確実に作業を行うことで、実際の工事を行う作業員も安心して自らの作業に集中することができるほか、施主にとっても納期を短縮することができるためメリットが大きいものとなっており、業界で非常に歓迎されている仕組みとなっているのが実態です。