地域活性化への取り組み
最終更新日 2023年4月27日 by rradiatordir
今の日本は子供を産む人が少なくなり、地方になればなるほど高齢化が目立ちます。
山間部では特に集落の人数が先細りしていき、最近では限界集落などとも呼ばれています。
しかしこれは都市部以外の地方の問題だと考えている人がいますが、実は違います。
都市部でも今や高齢化は進んでいます。
独居老人が増える現実や、保育所の少なさなどの影響もあり、小さな子供を育てるにも育てにくい社会になりつつあります。
バブル時代に開発されたニュータウンと言える場所でも、若手となると60代が一番多く、あと数年もすれば立派な限界集落となる危険性を孕んでいます。
そこに住む人はもちろん危機感を感じているので、なんとか地域活性化を促す努力もしています。
行政を頼りにするのではなく、地域の自治会や町内会からなる新たな組織を運営し、住人の声を行政に届ける役割を担っていこうと取り組んでいます。
熟年大学など積極的に受講し、そこで町興しや地域活性化につながる講義を受け、第二の人生を役立てようとする高齢者の人も多くいます。
男性の中では定年退職をすれば、家以外の居場所を見つけることが難しい人もいます。
会社中心の生活をしていたので、会社に行くことがなくなれば必然的にやることがなくなるからです。
しかし現代の高齢者は、下手な若者よりもお元気な人が非常に多いので、これまでの人生で培ってきた様々なノウハウを役立てる場所を探しています。
そういう人にとっては、地域活性化における仕事は非常にやりがいのあることなのではないでしょうか。
平行するように福祉や防犯面でも、こういった動きは非常に有益なものになります。
元気のない町では独居老人の孤独死の問題や、防犯上の問題が多く発生します。
特に孤独死は社会現象にもなるほど、日本中で起こっています。
またせっかく子供がいても、空き家ばかりが目立つような場所は泥棒や強盗、または誘拐などといった凶悪犯罪の温床になる可能性もあります。
行政に働きかけ防犯灯を増やしたり、自治会や町内会で家の外に出る人が増えればお互いの顔をつなぐことにもなります。
見知らぬ人間がうろついていたらすぐわかるような開けた町は自然に明るくなり、安心して子育てができる地域になれば若い人も住みやすくなるという利点があります。
向こう三軒両隣、子供は町のみんなで育てて行く意識といった昔からの日本の思いやりの心を大切にしていくには、こういった地域活性化は特に重要なのではないでしょうか。
出典元:村上悦榮